【徹底比較】SES転職におすすめのエージェント

SESで働くエンジニアが転職を考える際、「転職エージェントの活用」は非常に有効な手段となり得ます。しかし、多数のエージェントが乱立する中で「どこを利用すべきかわからない」「興味のない企業ばかり紹介されるのでは?」と不安に思う方も少なくありません。
本記事では、SES転職に強いエージェントの選び方や活用メリットを徹底比較し、具体的なおすすめサービスの特徴や優良企業を見極める際のポイントを詳しく解説します。
1. SES転職にエージェントを使うメリット

SESエンジニアの転職活動において、転職エージェントを利用するメリットは多岐にわたります。以下では、代表的な利点を具体的に解説します。
1. 幅広い求人情報を得られる
転職エージェントは、企業と求職者をつなぐ“仲介役”として機能し、一般的な求人サイトには載らない 非公開求人 を数多く保有しているケースが少なくありません。特にIT業界では、企業の差別化戦略や人材獲得競争により、待遇の良いポジションが非公開で募集されることも多いのです。具体的には、下記のようなメリットがあります。
- SES企業だけでなく、自社開発や受託開発、コンサル、スタートアップなど多彩な求人 をまとめて紹介してもらえる
- 非公開求人には 高年収・好待遇 の案件が含まれやすく、大手企業との取引実績を持つエージェントも現職が忙しくても、エージェントが代わりに 求人情報をフィルタリング してくれるため、時間の大幅な節約になる
- 現職が忙しくても、エージェントが代わりに 求人情報をフィルタリング してくれるため、時間の大幅な節約になる
こうした幅広い求人をエージェントが集約してくれるため、SESエンジニアが限られた時間で効率的にリサーチを進めるには非常に有効です。
2. キャリアアドバイスや条件交渉の代行
SESで培った経験やスキルをどのように評価されるのか、自分の市場価値がどれほどなのか、実際には迷うことも多いでしょう。転職エージェントを利用すると、以下のようなサポートを受けられます。
- 職務経歴書の書き方や面接の対策
SESの業務は守秘義務やプロジェクトの性質上、アピールできる具体例が限られるケースもあります。エージェントはそれを踏まえたうえで、「成果の見せ方」「書類の書き方」「面接時の伝え方」をアドバイスしてくれます。 - 年収や待遇の交渉代行
企業との直接交渉では言いづらい年収条件や就業条件も、エージェントが間に入ることでスムーズに話を進めやすくなります。特にSESエンジニアの場合、 単価設定やマージン構造 が絡むため、交渉は複雑になりがちですが、プロのサポートを受けると負担が大きく軽減します。 - 業界動向や求人の裏情報
SES企業や自社開発、受託開発、さらに派遣法や偽装請負などの法的リスクに詳しいエージェントなら、 公には出づらい社内事情 を教えてくれる場合もあります。
3. 忙しい現場でも活動を進められる
SESエンジニアはクライアント先常駐や厳しい納期に追われることが多く、転職活動に充てられる時間が非常に限られがちです。エージェントを利用すれば、以下のように効率よく活動ができます。
- 求人探しや応募手続きの代行
自身が行うのは主に書類作成と面接対応だけ。その他の業務(企業とのやり取り、日程調整など)はエージェントが請け負ってくれる。 - 複数企業への一括アプローチ
一社ごとに志望動機を書き込む時間がない場合でも、エージェントが求職者の希望やスキルセットを踏まえて企業側に提案してくれるため、 手間が大幅に削減 される。 - スケジュール調整のサポート
残業が多いプロジェクトでも、面接日程の折衝をエージェントが代行してくれるので、現在の業務を崩さずに転職活動を進められる。
忙しいエンジニアほど、こうしたエージェントのサポートによって 効率よく転職を実現 できる可能性が高まるのです。
2. SES転職エージェントの選び方

エージェントは数多く存在し、それぞれ強みや特徴が異なります。自分のキャリアゴールや求める労働条件を明確にし、そのうえで 「自分に合ったエージェントを選ぶ」 ことが転職成功のカギとなります。ここでは、選定基準として重要なポイントを4つ紹介します。
1. IT・エンジニア専門のエージェントかどうか
転職エージェントには「総合型」と「専門型」があります。総合型エージェントは扱う職種や業種が広い分、IT・エンジニア特有の知識やSES業界の構造を十分理解していない担当者に当たる可能性があります。
一方、 IT・エンジニア専門のエージェント であれば、SESの契約形態や最新の技術スタック、単価交渉や還元率の仕組みに詳しい担当者と出会いやすく、ミスマッチが起きにくいでしょう。
2. SES特化か、幅広い求人を扱っているか
SESから別のSES企業へ移るのか、自社開発や受託、コンサルへの転職を狙うのかによって、選ぶべきエージェントは異なります。
特化型のエージェントの場合だと、 SES企業同士の裏事情や還元率、マージン率などに詳しく、より好条件のSES案件を紹介してもらいやすいでしょう。ただし、自社開発企業(事業会社)といったその他の業態に興味がある場合は注意が必要です。
幅広いIT求人を扱うエージェントの場合は、 自社開発、受託開発、SaaS、コンサルなど、多彩な企業を提案してもらえる一方で、SESに特化していない分、SES特有の事情にはやや疎い担当者がいる可能性もあります。
自分のキャリアパスが明確な方は特化型のエージェントがおすすめですが、「まずは色々な可能性を見たい」という方は、 幅広い求人を扱うエージェント に登録するのも良い方法です。
3. 求人件数と担当者の質
実際にエージェントと面談をするとわかりますが、同じエージェント会社でも担当者によって対応や知識量が大きく異なることがあります。大手エージェントは求人数が多い反面、1人1人へのサポートが淡白になりがちな一面もあります。
例えば下記の観点で、チェックしてみましょう。
- 担当者のITリテラシー
SESエンジニアのスキルセットや案件の内容にどれだけ理解があるか。専門用語を説明しなくても通じるか。 - 親身なヒアリング
自分のキャリア意向や希望条件を丁寧に聞いてくれるか。転職理由を深掘りしてくれるか。
「SES出身エンジニアが自社開発へ転職成功した例」「年収アップできた例」などの具体的実績を持つかどうかを確認したり、ネット上の口コミも参考にし、担当者レベルの評価を探るのも一つの手です。
4. サポート範囲と実績
エージェントは、求人紹介だけでなく 「書類添削」「面接対策」「条件交渉」「入社後フォロー」 など、どこまでサポートしてくれるかが異なります。
特にSESの場合、経験や実績をどう評価されるかが重要なため、SESからの転職成功事例を多く持つエージェント は安心材料となります。
3. SES転職におすすめのエージェント8選

ここでは具体的なエージェント例を挙げ、それぞれの特徴やおすすめポイントを解説します。なお、エージェントとの相性は個人差が大きいため、複数登録して比較検討することを強くおすすめします。
また、フリーランスとしてのキャリアを支援するエージェントも多数存在するため、こちらも合わせて解説をいたします。
1.IT・Web系特化の大手エージェント
(1)レバテックキャリア
- 特徴
- 大手IT企業から成長中のベンチャー・スタートアップまで、幅広い非公開求人を保有
- 特に 自社開発企業やWebサービス系 の求人が多く、最新技術を扱う案件が豊富
- カウンセラーがIT知識に長けており、職務経歴書の添削や面接対策も手厚い
- おすすめ理由
- 「SESから自社開発企業へキャリアチェンジしたい」というエンジニアに最適
- アジャイル開発やスクラム などモダンな手法の求人が多く、開発工程全般に携わりやすい
- キャリアアップを狙いながら 年収UP を目指せる可能性が高い
(2)Geekly(ギークリー)
- 特徴
- IT・Web・ゲーム業界に強みを持ち、開発・インフラからクリエイティブ職まで幅広くカバー
- 大手企業や急成長中のベンチャーとのコネクションが豊富で、 ハイクラス案件 も多い
- 専門コンサルタントが丁寧にキャリアプランをヒアリングし、適切な求人を提案
- おすすめ理由
- Webサービス企業やゲーム系スタジオ に興味があるSESエンジニアに向いている
- 新規サービス開発や 最先端技術 を扱う案件に出会いやすい
- 企業規模にかかわらず 技術志向の高い環境 を求める方におすすめ
(3)doda
- 特徴
- 「doda」のITエンジニア専門チームが運営。総合型エージェントの強みを活かし、多数の求人を一括で紹介
- 独占・非公開求人 が豊富で、大手SIerや自社サービス開発企業も含む多彩な案件
- キャリアカウンセリングやセミナーなど、情報収集の機会が充実している
- おすすめ理由
- SES経験を生かして大手企業へ転職したい方、 幅広い選択肢 を比較しながら検討したい方
- 書類選考や面接対策を総合的にサポートしてくれるため、初めてエージェントを使う人にも安心
- 異業種からITエンジニアへ挑戦 するケースも含めて、レベル別・経験別に対応
2.ITフリーランスエージェント
(1)レバテックフリーランス
- 特徴
- フリーランス案件紹介の大手。レバテックキャリア と同様、IT/Web系案件に強みを持つ
- 契約単価の目安や、フリーランスとして働く上での 税務・保険 の知識サポートなどが充実
- 「フリーランスか正社員か迷っている」という人向けに、並行して 正社員求人 も案内可能
- おすすめ理由
- SESで経験を積んだ後にフリーランスを視野に入れたい 場合、将来的なキャリア相談に応じてもらえる
- 単価交渉や契約手続きの代行など、フリーランスのハードルを下げる仕組みがある
- 大手企業・メガベンチャーの フリーランス求人 も扱うため、高収入案件を探しやすい
(2)Midworks(ミッドワークス)
- 特徴
- フリーランス向けエージェントだが、正社員並みの保障(社会保険の一部補助など)を受けられる仕組みがある
- 案件ごとに担当コンサルタントが付いて スキルマッチング を行い、キャリアアップを支援
- 案件単価や還元率を公開しやすいスタンスで、エンジニアが納得しやすい契約形態を提示
- おすすめ理由
- フリーランスの働き方に興味 はあるが、保険や収入の安定面で不安を感じる方
- 正社員から即フリーになるのは怖いが、徐々に独立の準備をしたい エンジニア
- 高還元率や柔軟な働き方を重視する人
3.地方・リモート案件に強い転職エージェント
(1)ワークポート(Workport)
- 特徴
- 全国各地に拠点を持ち、地方求人やU/Iターン転職 の支援に積極的
- IT系以外の求人もカバーする総合型エージェントだが、独自サイト「WORKPORT IT」 を展開し、エンジニア向け情報も豊富
- 地方在住や移住希望のエンジニア向けに、家賃補助や自治体支援策などの情報提供も行う
- おすすめ理由
- 「都会のSESに疲れたので地元に戻りたい」「自然豊かな地域でリモート案件を探したい」という方
- 在宅OKの案件や、テレワークの仕組みが整った企業とのパイプがある
- 総合型ならではの 幅広い企業情報 を得ながら、地方でのIT需要も知りたい場合に便利
(2)リージョナルキャリア
- 特徴
- 地域特化のエージェントブランドを全国各地に展開し、地元企業との関係が深い
- 中堅・大手だけでなく、地場の優良中小IT企業 との独自コネクションを持つ
- 転職後の定着率を重視しており、長期的なフォローアップ を行うケースも
- おすすめ理由
- 地方ならではの 隠れた優良IT企業 を見つけたいSESエンジニア
- 大都市圏の企業に比べて採用競争率が低い企業を狙い、マイペースにスキルを伸ばしたい人
- Uターン・Iターン転職の具体的な住居・生活支援情報も得られる
4. 転職エージェントと併せて見たい転職サイト

転職エージェントの利用と並行して、自分でもいくつかの 転職サイト を活用すると、情報収集の幅がさらに広がります。以下では代表的なサイトとその特徴を紹介します。
1. 総合型転職サイト(リクナビNEXT / dodaなど)
- 双方ともに日本最大級の求人数を誇る総合型転職サイト。
- IT専門ではない ものの、IT・エンジニア求人も数多く掲載。
- 幅広く検索できるので、まだどの方向に進むか迷っている人にも有用。
2. エンジニア特化型転職サイト(Green / Forkwell / paiza)
- エンジニア特化型 の転職サイト。それぞれ下記のような特徴がある。
- Green:企業の社内文化や職場の雰囲気を重視しており、スタートアップやベンチャー企業の求人が豊富。
- Forkwell:ポートフォリオ連携や技術要件の明記が多く、 実際のスキルを重視する 求人が多い。
- paiza: コーディングテスト を通じて自分のスキルを数値化でき、スキル評価に基づくスカウトが届く。
3. その他求人サイト(Wantedly)
- 「話を聞きたい」「社内の雰囲気を知りたい」という ライトな面談 にも使える求人プラットフォーム。
- 企業のミッションやカルチャーを重視しており、比較的フラットな組織のベンチャーやスタートアップが多い。
- 企業のブログや写真などが豊富で、職場イメージをつかみやすい。
エージェントからの提案を受けつつ、自分自身でも企業情報を直接チェック することで、思わぬ好条件の求人を見つけられる可能性があります。
5. 「やめとけ」とは限らない!優良SES企業を見極めるポイント

SES企業にはグレーなイメージがつきものですが、実際には エンジニアファーストの優良SES企業 も数多く存在します。
ここでは、優良SESを見抜くための代表的なポイントを解説します。
1. SES単価や還元率の公開度
企業がエンジニアに対して透明な還元率を提示しているかは、優良SESを見極めるうえで非常に重要な指標です。
例えば面接時に「営業利益とエンジニアの取り分」について聞いた際、曖昧な回答に終始する会社は注意が必要でしょう。
また求人上で「還元率80%以上!」などの表現を行なっている場合も、実際は 経費を差し引く前の還元率である場合があります。そのため、給与に直結する実質的な還元率 がどうなっているかをきちんと確認することが重要です。
2. キャリア支援や教育制度
優良SES企業は、エンジニアの スキルアップやキャリアアップを支援 する仕組みを整えています。例えば、下記の観点で企業の情報を精査していきましょう。
- 資格取得支援や勉強会、技術書購入補助などが充実しているか。
- 定期的な1on1面談でキャリア相談などの機会が制度として設けられているか。
- 希望する案件をどれだけ考慮して配属先を探してくれるか。
3. コンプライアンス意識
SES業界で問題となる偽装請負や多重下請けなどを回避するため、コンプライアンス を重視しているかは大切です。
- 労働契約や派遣法への理解を示しているか。
- 契約内容や派遣先での業務範囲などを 明確な書面 で提示してくれるか。
- エンジニアが働きやすいように、定期的に現場状況を確認してくれるか。
4. 配属案件の実績・多様性
「開発案件をどれだけ持っているか」「保守・運用ばかりになっていないか」は、エンジニアの成長度合い を左右します。新しい技術を使うプロジェクトが豊富か、長期的にスキルを伸ばせる大型案件を扱っているかなど、事前の面談や選考時、あるいは転職口コミサイトを活用しつつチェックしましょう。
これらのポイントをチェックし、「SESだけど魅力的な案件を多く扱っている」「エンジニアの還元率や待遇が明確」といった企業を見つけることができれば、SESという働き方も十分選択肢になり得るのです。
6. なぜ転職エージェントはSESばかり紹介してくるのか?

転職エージェントを利用した人の中には、「SES求人ばかりを提案されて困った」という声もあります。これにはいくつかの背景が考えられます。
1. SES企業の求人ニーズが強い
IT業界の人材不足は深刻で、 SES企業は常に多くのエンジニアを求めている状況です。エージェントにとっても、SES企業とのマッチングは「成立しやすい」「比較的取り扱い件数が多い」案件となりがちです。
2. エージェントのターゲット戦略
一部のエージェントは、 SES企業からの手数料 を主要な収益源としている場合があります。SES企業が多数のエンジニアを一度に採用するケースもあり、エージェントにとって紹介実績を積み上げやすいのです。そのため、 SES求人を優先的に紹介 してくる可能性があります。
3. 利用者の希望条件が不明確
エージェントに「自社開発や受託開発を目指している」などの意志をはっきり伝えていないと、無難にSES案件を提案されてしまうことがあります。自分が何を望んでいるのかを具体的に示していないと、 エージェント側も求人を絞り切れない のです。
もしSES求人ばかり提案されて悩むのであれば、担当者に明確に 「SES以外も検討したい」 と伝えましょう。それでも改善が見られない場合は、別のエージェント に乗り換えるのも一つの手です。
8. まとめ
SESエンジニアが転職を成功させるには、転職エージェント選び が非常に重要な要素となります。IT特化型やSES専門、フリーランス支援兼任など、エージェントごとに強みや得意分野が異なるため、自分が求めるキャリア像をはっきりさせたうえで複数登録し、比較検討するのがベストです。
エージェントを使うことで、幅広い求人情報 や 非公開求人 にアクセスしやすくなるうえ、書類添削や面接対策、年収交渉などのサポートを受けられます。一方で、希望を明確に伝えておかないと、SES求人ばかりを紹介されてしまう場合もあるため、常に「自社開発企業に行きたい」「受託で上流工程を担当したい」「フリーランスを見据えたい」などの意志表示を怠らないようにしましょう。
また、優良SES企業 を探している場合は、還元率やキャリア支援制度、コンプライアンス意識などのポイントを面接時に確認すると、ホワイト企業を見極めやすくなります。転職エージェントと一緒に各種転職サイトを併用し、情報を多角的に収集することで、より理想的な転職先を見つけられる確率は格段に上がるでしょう。
焦らずに情報収集を進め、複数の選択肢を比較検討しながら自分のキャリアを最適化していく。これがSESエンジニアとして理想のキャリアアップを実現するための近道です。ぜひ自分に合ったエージェントや企業と出会い、納得のいく転職を叶えてください。